今日はまるで春のような、暖かな陽気の福岡でした。
七十二候では雉始雊の頃、
雉のオスが、メスを求めて鳴き始める時季です。
とは言え、私は雉の鳴き声を、まだ一度も聴いたことがありません。
警戒心がとても強い鳥ゆえか、姿を見かけたこともないのです。
雄雉の、あの美しい羽や長い尻尾。
ぜひ一度、実際にお目にかかってみたいものです。
桃太郎は何故、お共に雉を選んだ?
雉と聞いて、
真っ先に思い浮かんだのは「桃太郎」🍑
幼心ながら、「なぜ桃太郎は雉をお供に選んだのだろう?」と、不思議に思っていました。
どうやらその理由は、雉の性格にあったようです。
オスの雉は、とても勇敢で賢く、用心深い鳥。
故に桃太郎の物語では、偵察役やメッセンジャーのような立ち位置で描かれているのだとか。
一方、メスの雉は
「鳥界きっての母性愛の持ち主」。
「焼け野の雉、夜の鶴」ということわざがあるほど、母性愛の深さで知られています。
∟巣のある野を焼かれた際、わが身に代えて子を救おうとした、メス雉の姿をなぞらえた言葉。
その勇敢さや、静かで深い母性愛には、どこか日本人らしさを感じさせます。
桃太郎と共に旅をしたのも
国鳥に選ばれているのも、
納得なのかもしれません。
春を告げる雉と、太宰府天満宮の梅
さて、話変わりまして。
愛してやまない太宰府天満宮では、もう間も無く「梅祭り」の時季を迎えます。
太宰府天満宮には、約200品種、6,000本もの梅の木が植えられており、花のかたちも色合いもさまざま。
甘い香りに包まれながらゆるりと歩いているだけで、心が洗われるようです。
京都から太宰府へ――
いわれのない罪で左遷される折、菅原道真公は
こんな歌を詠んでいます。
「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
それほど梅をこよなく愛した道真公は、今の太宰府天満宮を目にして、どんなことを想われるのでしょう。
6,000本もの梅の木々は、奉納として植えられたもの。
これほどまでに人々に愛され、慕われ、大切にされてきたのだと思うと、胸がじんわりと熱くなる私なのでした。








